ブログ引っ越しのお知らせ

はじめに

 こんにちは。

 作業療法士のらいごです。

 見事に本日まで、投稿を先延ばしにしてしまいました。

 そんな私から、1点お知らせがあります。

 

 本日より、ブログの引っ越しをすることを決定いたしました。

 新年が明けたタイミングで、Wordpressを使用したブログをやってみようと思いまして、本日まで設定を行ってきました。

 そのサイトが、以下の通りです。

 らいごの書き留め | 20代陰キャ作業療法士のブログ (118gonflyer.com)

 

 今後は、このブログで情報発信を行っていきますので、何卒よろしくお願いします。

 

おわりに

 今回は、ブログの引っ越しについてお知らせしました。

 このサイトについては、また何かのタイミングで使えればと思いますが、当面は更新予定の目途はありません。

 短い間に数名の方に記事を見て貰えた経験は、以降の継続の糧になりました。

 読んでいただいた方々に感謝申し上げます。

 場所は変わりますが、今年もよろしくお願いします。

 

 

 

『自閉症の僕が飛びはねる理由』を読んだ感想 3つのポイント

はじめに

 こんにちは。

 作業療法士のらいごです。

 皆さんは東田直樹氏が書いた『自閉症の僕が飛びはねる理由 会話のできない中学 生がつづる内なる心』を読んだことはありますか?

 私はタイトルのみ見聞きしたことがある程度で、実際に手に取って読んだのはここ最近でした。

 結論から申し上げると、この本は名著であると私は思います。

 理由は2つあります。

 まず何よりも1テーマが短く簡潔に書かれていて読みやすいということ。

 もう1つは、重度の自閉症の方が見ている世界の具体例をよむことが出来ること。

 この2点が挙げられます。

 今回はそんな『自閉症の僕が飛びはねる理由』から学んだ点を3つに絞ってお話します。

 

私が学んだ3つのポイント 

①どうして何度言っても分からないのですか?

 以下、著書で東田氏はこのように記しています。

ー何度言っても分からないーよく僕たちはこう言われます。(中略)怒られてしまった時には、またやってしまったと後悔の気持ちでいっぱいですが、やっている時には前にしたことなどあまり思い浮かばずに、とにかく何かにせかされるようにそれをやらずにはいられないのです。(中略)分かっているのにやめられない僕たちですが、どうかこりないで下さい。みんなの助けが僕たちには必要なのです。

 この文章を読んで私は、自閉症の方のアンビバレンツな感情を感じました。

 現場で関わっている方々の中には、表情や声色では今の感情を推定しかねる方もいると感じています。何かいたずらをしてしまった場面で、こちらが注意をしても反省しているように見えなかったり、全く違う物に集中しているように見えることがあります。 

 それでも、本人の中で、実はやめたくてもやめられない葛藤のような感情もあるのかもしれない、と支援者側が考えることで、何かトラブルがあっても少しでも優しく対応できるきっかけになるかもしれませんね。

 

②あなたの話す言葉をよく聞いていればいいですか?

 話せるということは、声を出せるということではありません。みんなは、そのことをちゃんとわかっていないように思います。(中略)声は出せても、言葉になっていたとしても、それがいつも自分の言いたかったこととは限らないのです。(中略)僕たちの話す言葉を信じ過ぎないで下さい。態度でも上手く気持ちを表現できないので難しいと思いますが、僕たちの心の中を分かって欲しいのです。

 最近私が現場で働いていて思うのは、実は言葉を話すことが出来る自閉症の方の方が、対応が難しいのではないか?と言うことです。

 こども達とはじめの挨拶をした際に「今日は○○をすることを楽しみにしてたもん!」と言ってくれた子と、いざ一緒に活動をしてみると、どうも楽しそうに作っているようには見られませんでした。空いた時間に改めて私が「今日は楽しかったかい?」と聞いてみると、その子は「うん・・・でも本当は別のことがしたかった」と話してくれたことがありました。

 はじめに「楽しみにしてたもん!」と言う言葉は、間違って言ってしまったのか、もしくはパターン化した文言だったのかは、私はまだ分かりません。子供たちの気持ちを聞くことも大事ですが、その言葉は実はかなり曖昧で、間違って言ってしまったこともあるかもしれないので、行動と一緒に言葉を聞いてことが必要なのかなとも思いました。

 

➂視覚的なスケジュール表は必要ですか?

予定は予定であって決定ではないと分かっていますが、一度決まったことが守られないのが納得できないのです。(中略)それで落ち着くように見えても、実際はしばられているだけで、本人は全ての行動を決められている、ロボットみたいだと思うのです。

 この文章は私が著書の中で最も考えさせられました。と言うのも、私が現場に入って数カ月経ったタイミングで、ふと(スケジュールって単にその人たちを縛ってしまう側面もあるのではないか?)と思いついたからです。しかし、他の職員がこども達にスケジュールを提示し上手く遊んでいるのを見て、私が(これで見通しを持って安心してくれるなら)と思い、かれこれ数年が経ちました。

 東田氏は文章から察するに、かなり視覚的な情報が入りやすく、また『時計』と『やること』の結びつきをしっかり理解されているが故に、スケジュールに縛られてしまう感覚を持っていると感じました。

 では東田氏のように、スケジュールで窮屈さを感じている方にどのように対応をしたら良いのか、ご本人はこのように記しています。

聞くだけだと、よく分かっていないように見られます。何度も同じことを質問するかもしれませんが、そのうち慣れて聞く回数も減って来ます。時間がかかることですが、僕はその方が本人にとっては楽だと思うのです。もちろん、手順や物についての説明、作り方などは、視覚的に絵や写真などを使って教えてもらった方が助かります。(後略)

 もちろんスケジュールを提示することで見通しを持って安心して作業が出来る方がいるのは事実です。しかし、その中にはもしかしたらスケジュールによって肩身の狭さを感じている方がいるかもしれないことを、どうか忘れないで下さい。

 

おわりに

 以上が私が学んだ3つのポイントでした。

 前文にも記載しましたが、この本はとにかく読みやすく、1テーマを1~2ページ程度で読み進められます。

 まだ読んでいない方は、ぜひ一度手に取って読んでみて下さい。

 また、この本の続編もすでに出版されているとのことでしたので、近々図書館で借りて来ようかと思います。

 

 何か気になった点や感想がありましたら、コメントにてご連絡を頂けると大変嬉しいです。よろしくお願いします。

 

参考書籍

自閉症の僕が跳びはねる理由 会話のできない中学生がつづる内なる心.東田直樹.エスコアール.2007.

自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心 | 東田 直樹 |本 | 通販 | Amazon

正しい靴選び ポイント3選

はじめに

 こんにちは。

 作業療法士のらいごです。

 

 皆さんは、正しい靴の選び方をご存じでしょうか?

 多くの方が使用している靴ですが、見た目重視だったり、最近流行っているから等の理由で選んでいませんか?

 今回は子どもから大人まで使える、正しい靴の選び方についてお伝えします。

 

目次

  • 正しい靴を選ぶためのポイント5選
  • 現物の確認と試し履きが前提
  • おすすめのメーカー
  • おわりに

 

正しい靴を選ぶためのポイント3選

 結論からお伝えしますと、正しい靴の選び方は以下の3点です。

 

 ①サイズ:つま先の余裕+幅はぴったり

 ②紐(マジックテープ)があること

 ➂かかとの材質が固い

 

 もう少し詳しく説明します。

 

サイズ:つま先の余裕+幅はぴったり

 

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 つま先から1~1.5cmの長さの余裕の部分を『余裕寸』と言います。

 余裕寸があることで、運動時に靴の中の過度な圧迫を避けることができ、指先の変形などを防ぐことが出来ます。

 また、余裕寸があっても靴の幅が広すぎる、もしくは紐を緩めて履くことで足が前に滑り、指がつま先に当たりトラブルが生じることもあります。

 ですので、余裕寸と幅がぴったり合うことが重要になってきます。

 加えて、余裕寸は年齢によって異なります。参考までに、以下に目安を記載しますが、個人差がありますので不安がある方は近くの靴屋さんにご相談ください。

  • 赤ん坊  :5~8mm
  • 幼児   :1cm
  • 小学生以上:1~1.5cm

 

紐(マジックテープ)があること

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 よく靴紐やマジックテープを緩めたまま靴を履く方が多いかと思います。かく言う私も、最近まで靴紐を緩めたまま靴を履いていた内の1人でした。

 しかし、靴の勉強をしてからは靴紐やマジックテープで足の甲を固定する重要性について知ることになりました。

 先程も記載したと通り、靴幅を足に対してぴったりにすることが大切になってきます。そのためには、靴紐やマジックテープでしっかり固定し、靴の中で足が不用意に動かない様にすることで、怪我の防止に繋がると考えられます。

 しかし、普段から靴紐を使用している場合には「毎日ほどいて縛るのはめんどうだなぁ」と思う方もいるでしょう。そんな時には、始めからマジックテープやベルトタイプの靴、または最近見つけました『結ばない靴ひも』シリーズもあります。是非ご検討ください。

Amazon.co.jp: 結ばない靴ひも, 靴の着脱を簡単に レースロック 伸縮するワンタッチゴム靴紐 お子様、大人、ご高齢者、アスリート、靴紐を結ぶのが苦手な方 : シューズ&バッグ

 

かかとの材質が固い

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 よく小中学生のお子さんが上履きで踏んずけている部分を『ヒールカウンター』と言います。正しい靴の履き方で重要なポイントして、踵が靴の中で動かない様にすることが挙げられます。理由としては、踵が浮いてしまうことで運動中の足の指への負担が大きくなり、加えて歩きにくさも感じるようになり体の姿勢も崩れる原因になるからです。

 踵が運動中に浮かないようにするためには、まずは踵の部分が固い材質の靴を選ぶ必要があります。

 確認の方法ですが以下の2点で私は行っています。

  • 足底から履き口部方向に押す
  • 踵の部分を側面からつまむ

 以上の方法で確認を行い、簡単に形が崩れないようであれば、踵に関しては良い靴と言う判断ができます。

 

現物の確認と試し履きが前提

 ここまで正しい靴選びのポイントについて説明してきましたが、前提としては現物の確認と試し履きが重要になってきます。

 最近ではネット通販で靴を購入する方も少なくないかと思います。サイズ交換や返品が無料のサイトもあるので、積極的にサービスを活用し、自分に合った靴を探してみてください。

 

おすすめのメーカー

 私が思うおすすめのメーカーは以下の3点です。

 これは私自身の感想ですが、アシックスに比べてニューバランスの方が足の幅が狭めな印象がありますので、足の幅が狭い方にはニューバランスがおすすめです。私も実際にニューバランスの靴を使用しています。

 ムーンスターは子供サイズでベルトタイプのマジックテープを採用している商品がとても多いので、簡単に脱ぎ履きが出来、お子さんの習慣付けに役立ってくれるのではないかと思います。

 【公式】アシックス オンラインストア- ASICS 【公式通販】 | ASICS

 ニューバランス公式通販 | New Balance

 M【公式】MOONSTAR ONLINE STORE | ムーンスターoonStar

 

おわりに

 今回は正しい靴の選び方について、お話させて頂きました。

 子供から大人まで応用出来る内容になっているかと思いますので、これを機に日頃から使う靴選びに少しでも参考にして貰えたら幸いです。

 本日も記事をご覧いただき、ありがとうございました。

 何か気になった点や感想がありましたら、コメントにてご連絡を頂けると大変嬉しいです。よろしくお願いします。

正しい靴の履き方

はじめに

 こんにちは。

 作業療法士のらいごです。

 

 皆さんは、正しい靴の履き方をご存じでしょうか?

 多くの方が使用している靴ですが、意外と履き方から教えて貰った経験は少ないと思います。

 過去には正しい履き方を知らず、ウオノメやタコ、巻き爪に苦しんだ経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

 今回は、子どもから大人まで使える正しい靴の履き方について、お伝えします。

 

目次

  • 正しい靴を履くための2ステップ
  • 人間の足の形
  • おわりに

 

正しい靴を履くための2ステップ

 結論からお伝えしますと、正しい靴の履き方は以下の2ステップで行いましょう。

 

 ①かかとをしっかり収める

 ②靴ひも(ベルト)をしっかりと締める

 

 もう少し詳しく説明します。

 

かかとをしっかり収める 

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 かかとを靴にしっかり収めることで、靴の中で足と中底が密着し、歩きやすさや走りやすさに繋がります。

 また、かかとから靴ひもがある位置は、運動中動かさないことを推奨されている部位とされています。

 やり方としては、座った状態で床にかかとを『トントン』と軽く押すことをお勧めします。

靴ひも(ベルト)をしっかりと締める

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 靴ひもをしっかり締めないと、靴の中でかかとだけが浮いてしまい、つま先や足の甲に大きな負担が掛かってしまい、痛みや足の変形に繋がります。

 逆に靴紐をしっかり締めることにより、足のアーチを維持することが出来、かかとが歩く際の踏み返す力をサポートしてくれるようになり、楽に歩くことが出来ると考えられています。

 しかし、普段から靴ひもを使用している場合には「毎日ほどいて縛るのはめんどうだなぁ」と思う方もいるでしょう。そんな時には、始めからマジックテープやベルトタイプの靴または、最近見つけました『結ばない靴ひも』シリーズもあります。是非ご検討ください。

Amazon.co.jp: 結ばない靴ひも, 靴の着脱を簡単に レースロック 伸縮するワンタッチゴム靴紐 お子様、大人、ご高齢者、アスリート、靴紐を結ぶのが苦手な方 : シューズ&バッグ

 

人間の足の形

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 人間の足の骨は、片足で26個、両足で52個あります。

 全身の骨は206個あるので、その1/4が足にあることになります。

 多くの骨があることで、バランスが取りやすく、複雑な動きに対応することが出来ます。

 しかし、足の骨は頭や肩甲骨に比べると小さな骨で出来ています。

 その小さな骨を薄い筋肉や靱帯で制御しているため、少しでもズレると体のバランスが崩れ、足の変形に繋がることもあります。

 ですので、皆さんにあった靴選び履き方が重要になってきます。

 

おわりに

 今回は正しい靴の履き方について、お話させて頂きました。

 最近私自身も靴屋さんから教えて頂き、自身の仕事と私生活でも実践したい内容だと感じました。

 次回は、本文でも書かせて頂いた『靴選び』をテーマにお話しして行こうかと思います。

 本日も記事をご覧いただき、ありがとうございました。

 何か気になった点や感想がありましたら、コメントにてご連絡を頂けると大変嬉しいです。よろしくお願いします。

発達障がいとは

はじめに

 こんにちは。

 作業療法士のらいごです。

 

 皆さんは『発達障がい』について、どれくらい知っていますか?

 近年、メディア等では芸能人の方が公表したり、YouTubeTwitterと言ったSNSで発達障がいであることを名乗る人々が増えてきているかと思います。

 

 今回は、改めて『発達障がい』とはいったいどう言ったものなのか?私なりに簡単にまとめてみます。

 

発達障がい≠診断名

 まず初めに、『発達障がい』と言う言葉の扱いについてです。

 文部科学省は『発達障がい』について、以下のように定義しています。

発達障害とは、発達障害者支援法において「自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害学習障害注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

 5.発達障害について:文部科学省 (mext.go.jp)

 とのことです。

 

 つまり『発達障がい』と言う言葉はあくまで行政上の名称です。

 お医者さんが「診断名:発達障がい」とカルテに記載することはありません。

 診断をする際には、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症ADHD)、限局性学習障害(SLD)、知的障害、愛着障害脳性麻痺など、具体的な疾病、障害を明記します。

 

発達障がいの割合

 では、どれくらいの人の中に発達障がいを抱える人々がいるのでしょうか?

 ここでは疾病・障害別に、日本ではどれくらいの割合なのかを確認していきます。

自閉症スペクトラム症(ASD

 出現率=約1%(約1/100人)

 男女比=約4:1

 ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

注意欠如・多動症ADHD

 出現率=約5~25%(1/20~40人)

 男女比=3:1

 ADHD(大人の注意欠陥・多動性障害)|うつ病治療の新宿ストレスクリニック (shinjuku-stress.com)

 ADHD(注意欠如多動性障害)とは?大人と子どものADHDの特徴や男女比 | メディカルノート (medicalnote.jp)

限局性学習障害

 出現率:4.5% ※調査の結果より『学習面で著しい困難を示す 』児童の割合。

 男女比:男>女

 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について:文部科学省 (mext.go.jp)

知的障害

 出現率=約0.9%(約9/1000人)

 男女比=男>女

 参考資料 障害者の状況|平成30年版障害者白書(全体版) - 内閣府 (cao.go.jp)

愛着障害

 出現率=約1.4~2.4%(約1~2/100人)

 男女比=?(資料を見つけ次第追記します)

 0000145205.pdf (mhlw.go.jp)

脳性麻痺

 出現率=約0.1~0.2%(1~2/1000人)

 男女比=9:1

 脳性麻痺 - 23. 小児の健康上の問題 - MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)

 

おわりに

 今回は各障害についての概要は割愛させていただきましたが、どれくらいの人が発達障がいを抱えているのかをまとめてみました。

 今では『大人の発達障がい』と言われることも多くなり、社会的な認知も広がっているのではないでしょうか。

 皆さんの身近にも、実は発達障がいを抱えている人はそんなに少なくないかもしれません。次回以降は、各障害についての内容と、その対応についてまとめさせていただければと思います。

 ご覧いただき、ありがとうございました。

 何か気になった点や感想がありましたら、コメントにてご連絡を頂けると大変嬉しいです。よろしくお願いします。

作業療法士とは

はじめに

 こんにちは。

 作業療法士のらいごです。

 突然ですが、皆さんは『作業療法士』という職業をご存じでしょうか?

 最近では、理学療法士知名度アップと一緒に、リハビリの職業として、名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 今回は、作業療法とは何なのか?と言うお話を、以下2点に絞って書かせて頂きます。

 

作業療法士の仕事

 作業療法士の『作業』とは、日本作業療法士協会作業療法の定義によると

作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

 日本作業療法士協会 作業療法の定義|日本作業療法士協会 (jaot.or.jp)

 とのことです。

 

 長文ではありますが、これを分かりやすく書くと

あらゆる場所で人々を幸せにするために、生活や趣味のお手伝いをする

 という意味合いにも取れると、筆者は考えました。

 

 「皆さんは、どんな時に幸せを感じるでしょうか?」

 美味しい物を食べている時、好きな人と一緒にいる時、趣味に没頭している時など、答えは一人一人違うでしょう。

 筆者が関わる人たちも、それぞれの幸せの感じ方や物が全員違うため、その人たちが思う幸せに少しでも近づけるように、一緒に協力していく仕事です。

 具体的には、一緒に散歩などの運動をしたり、ご飯を食べたり、最近では一緒にYouTubeを観て楽しみを共有したりなどしています。

 

 私たち作業療法士の仕事先は、日本では主に病院やクリニック等の医療機関がメインになっています。

 筆者の同期の約8割は、病院やクリニックなどの医療機関に就職しているのが現状です。

 また、筆者のように福祉施設で働いている職員はごくわずかで、学校や一般企業で働いている方は更に少ない傾向にあります。

 聞いた話によると、海外では小中学校に『作業療法室』と言う保健室のような位置づけで働いていたり、病院や施設に留まらない活動をしている先生方が沢山らしいです。

 

作業療法士の魅力

 私が作業療法士のことを知ったのは中学生の頃でした。

 それまでは、学校の進路希望調査の将来の夢の欄には

 『3LDKの家に住めるような職業』

 と漠然とした回答をして、担任の先生を困らせてしまいました。

 

 そこで、母から「こんな仕事あるけどどう?」と、作業療法士のパンフレットを貰ったり、地元の作業療法士の方とお話し出来る説明会などの参加させてくれました。

 正直なところ、はじめは良く分からないまま連れ回されたことしか覚えていません。

 

 作業療法士になろうと思ったきっかけは、高校のインターンでの病院見学でした。

 その場に作業療法士の先生はいませんでしたが、病院のデイサービスを利用している高齢者の方々を見て思いました。

 

 (きっと作業療法士の人だったら、この人たちのことを見ただけで分かるんだろうなぁ・・・)

 と勝手に想像していました。

 今覚えば作業療法士である必要性はそんなになかったかもしれません。

 しかし、その時は何か作業療法士に対して、レクなどの遊びを通して人を理解できる『さりげなさ』を持っている職種であると感じ、それを信じて養成校への進学を決意しました。

 

 臨床に出てから思うのは、高校時代に求めていた『さりげなさ』はやはり必要ではないかと言うことです。

 今でこそ感覚統合やBIG5などの知識に触れ、人の行動に対する推測をしやすくなりましたが、元々大々的に検査します、評価しますと言った行為にあまり魅力を感じないタイプでした。

 ですので、自分の観察眼を信じて目の前の人を理解することの重要性を、『さりげなく』という形で体現出来るような人になりたいなと今でも思っています。

 

おわりに

 今回は作業療法士について、私が知っていることの一部ではありますが、書かせて頂きました。

 作業療法を通じて、幸せについて書いた筆者ではありますが、まだまだ自分にとっての幸せについては分かっていない部分もあるのが、正直なところです。

 そんな中でも、他者の幸せを模索する過程で、自分の幸せについてもいつか知るきっかけがあるのではないかと感じています。

 人のために、そして自分のために学んだことが何かの形で返ってくることを期待して、また働いてきます。

 

 何か気になった点や感想がありましたら、コメントにてご連絡を頂けると大変嬉しいです。よろしくお願いします。

はじめまして

ご挨拶

 はじめまして。

 私は『らいご』と申します。

 普段は作業療法士として、福祉の現場で仕事をさせて頂いています。

 詳しくは以下の自己紹介をご覧ください。

 

自己紹介

 名前:らいご

 出身:北海道

 職務:小児福祉

 職種:作業療法士

 趣味:読書・アニメ鑑賞・ゲーム・楽器演奏

 好きな映画:劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスラティオス

 好きな言葉:世の中そんなに甘くない。でも言うほど苦しくない。

 

ブログの目的

 私がブログを始めようと思ったのは、以下の理由です。

  • 勉強したことをアウトプットできる場所が欲しい。
  • 自分の考えを見返すことが出来る『記録』になる物が欲しい。
  • アウトプットした情報で、誰かの役に立てたら嬉しい。

 今学んでいることは、主に作業療法や心理学、哲学、仕事のノウハウなどです。

 気になったことを自分なりにまとめて、この場所に記して行こうと考えています。

 

今後の予定

 今後は週1回程度、私が勉強したことをざっくばらんにでも書かせて頂けたらと考えています。

 この記事を書いている今は、モチベーションがほぼMAXの状態ですが、明日になればきっと下がっているでしょう。

 ですので、まずは小さなことからコツコツとの気持ちを大事にしてやっていきます。

 当面の目標はブログを10回更新するに設定して、様子を見てみようと思います。

 

 乱雑な自己紹介ではありますが、どうぞ今後ともよろしくお願いします。