発達障がいとは
はじめに
こんにちは。
作業療法士のらいごです。
皆さんは『発達障がい』について、どれくらい知っていますか?
近年、メディア等では芸能人の方が公表したり、YouTubeやTwitterと言ったSNSで発達障がいであることを名乗る人々が増えてきているかと思います。
今回は、改めて『発達障がい』とはいったいどう言ったものなのか?私なりに簡単にまとめてみます。
発達障がい≠診断名
まず初めに、『発達障がい』と言う言葉の扱いについてです。
文部科学省は『発達障がい』について、以下のように定義しています。
発達障害とは、発達障害者支援法において「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。
とのことです。
つまり『発達障がい』と言う言葉はあくまで行政上の名称です。
お医者さんが「診断名:発達障がい」とカルテに記載することはありません。
診断をする際には、自閉症スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習障害(SLD)、知的障害、愛着障害、脳性麻痺など、具体的な疾病、障害を明記します。
発達障がいの割合
では、どれくらいの人の中に発達障がいを抱える人々がいるのでしょうか?
ここでは疾病・障害別に、日本ではどれくらいの割合なのかを確認していきます。
自閉症スペクトラム症(ASD)
出現率=約1%(約1/100人)
男女比=約4:1
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)
注意欠如・多動症(ADHD)
出現率=約5~25%(1/20~40人)
男女比=3:1
ADHD(大人の注意欠陥・多動性障害)|うつ病治療の新宿ストレスクリニック (shinjuku-stress.com)
ADHD(注意欠如多動性障害)とは?大人と子どものADHDの特徴や男女比 | メディカルノート (medicalnote.jp)
限局性学習障害
出現率:4.5% ※調査の結果より『学習面で著しい困難を示す 』児童の割合。
男女比:男>女
通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について:文部科学省 (mext.go.jp)
知的障害
出現率=約0.9%(約9/1000人)
男女比=男>女
参考資料 障害者の状況|平成30年版障害者白書(全体版) - 内閣府 (cao.go.jp)
愛着障害
出現率=約1.4~2.4%(約1~2/100人)
男女比=?(資料を見つけ次第追記します)
脳性麻痺
出現率=約0.1~0.2%(1~2/1000人)
男女比=9:1
脳性麻痺 - 23. 小児の健康上の問題 - MSDマニュアル家庭版 (msdmanuals.com)
おわりに
今回は各障害についての概要は割愛させていただきましたが、どれくらいの人が発達障がいを抱えているのかをまとめてみました。
今では『大人の発達障がい』と言われることも多くなり、社会的な認知も広がっているのではないでしょうか。
皆さんの身近にも、実は発達障がいを抱えている人はそんなに少なくないかもしれません。次回以降は、各障害についての内容と、その対応についてまとめさせていただければと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
何か気になった点や感想がありましたら、コメントにてご連絡を頂けると大変嬉しいです。よろしくお願いします。